運送会社の会社名について

運送会社の会社名について

運送会社の会社名に関して感じたことなど

運送会社の会社名について「物流・運輸・運送などなど」

運送会社には、自社が運送会社であることを表すために様々な単語を用いています。
物流、運送、運輸、陸運、配送、急行、急送、運輸倉庫、貨物、海運、通運などなど…
私が思い当たるところではこのような単語が使われております。

会社名とその言葉の意味

運送会社を表現するために様々な単語が用いられておりますが、その言葉の意味を意識して利用する運送会社を探しても、期待通りの結果にはならないことがあります。

 

例えば「物流」と聞くと生産者から消費者までに届ける手段すべてを把握しているようなイメージを持つかもしれないですが、実際のところ引っ越しをメインの輸送としている会社があったり、また「陸運」と聞くと陸を走って商品を届けるイメージがありますが、相談してみると船を使った輸送も提案してくれる場合もあります。
そして「急行」「急送」と聞くと特別早く届けてくれるイメージがありますが、トラックが道路を走る速度には限界がありますので、「急送」や「急行」と会社名についている運送会社すべてが特別早く商品が届けてくれるわけではありません。

 

実際のところ運送会社の会社名についてはある程度自由に決めていいので会社を設立させる方が、思いを込めたり目指すことを意識して会社名を付けているものだとは思います。
ただ、中にはしっかりした会社っぽくしたい、大きな会社だと思われたいなど、雰囲気や見栄で会社名を決めている方もいます。
印象的な話にはなってしまいますが、確かに「物流」や「海運」と会社名ついているとすごく大きな会社で、大手との取引を数多く抱えているイメージを持ちます。
それに大手の運送業者さんが使っているから自分の会社にも同じ単語を入れる。…という理由で会社名を考えてる方もいるかもしれません。

 

 

運送会社の会社名は自由に決めいていいものなので、最終的には各々の会社でしっくりきたものを会社名にしていると思うのですが、会社名から受ける印象と会社の実態があまりにもかけ離れていると逆に印象が悪くなってしまうのではないかと個人的には思っています。

 

国家資格の中には「名称の独占」というのものがあります。
この「名称の独占」とは資格所有者が特定の資格名称や肩書を名乗ることができるというものですが、運送会社の会社名にはそういったものはありません。
しかし業務範囲を誤解されないようにするためにも、ある程度は会社が行う業務に言葉の意味や範囲を寄せた形の言葉を選ぶことを意識するのもいいと思います。

会社名に関する言葉と名前の組み合わせ

…と上記は運送会社を表現する部分の事を書きましたが、次はそれ以外の固有表現について考えてみたいと思います。
私が勤めていた運送会社は一般的に言われる「老舗」の方に分類される会社です。なので勤めていた会社はもちろんの事、その取引先の運送会社も長くやっている運送会社が多かったです。なので運送会社の会社名も古風というか昔ながらの名前が多かったです。

 

まずは親会社の会社名をそのまま運送に関する言葉と組み合わせて使うパターンです。これは当然と言えば当然ですよね。ここで違う名前使っていると出資の関係でいろいろありそうです。
それに親会社が大手だった場合、知名度が高く、十分に有名なので、人に会社名が浸透しやすいというメリットもあります。

 

あとは会社を起こした方の名前やそれにちなんだ名前と運送に関する言葉の組み合わせです。これも多かったです。代表者の方の名前と会社名が一気に把握しやすく、覚えやすいという他の会社から見たメリットもあります。
ただ、このパターンになじみ過ぎてしまうと、他社の運送会社名を言う時に間違えてしまう場合があります。
そんなことはない。…と思う方もいると思いますが、実は結構このパターンで会社名を間違える方が多かったです。

 

「地名」をと運送会社にちなんだキーワードを組み合わせるパターンも多いです。この選び方は様々です。大きい地域だったり小さい地域だったりと地名の選定は様々です。国、地域、地方、県、市、町。山。山脈、湖、半島などなど、言い出したらきりがないくらい様々にありました。
ちなみに私が勤めていた会社はこのパターンの会社名でした。

 

そして近年、多くなってきたのがやはり横文字でしょう。
英語を使用した会社名がすごく多く見受けられます。英語の会社名が見かけるようになる初期段階では運送を意味する「transport」という単語が多く見受けられましたが、最近ではこの単語も少なくなり、「運送」を表現するよりも言葉の意味などに重点を置くようになってきたのではないかと個人的には思っております。

まとめ

会社名は本当に悩むともいます。
勢いや気分で決めてしまってもいいかもしれませんが、会社名を変えるのはお金もかかります。
そして何より取引先への連絡や銀行での手続き、各種行政関連への名義変更などなど、金銭的消費よりも労力が大変です。
やはり最初に名前を決める段階で十分に考え、しっかりとした名称を付けることが一番いいと個人的には思います。

 

もしどうしても一人では案が出ないという事であれば人に相談するもいいと思います。
それに最近ではクラウドソーイング等で会社名の考えてくれるサービスもあるようです。
そう言ったサービスを活用することで、自分では出てこない案や、気づかないような角度から見た名称など、新しい発見があるかもしれません。
一度そういったサービスを検討するのもいいと思います。